「まだ20代だけど、そろそろ保険って必要なのかな?」
「保険って何から考えたらいいんだろう…」そんな悩みを抱いたことはありませんか?
もし「そろそろ保険くらい入っておいた方がいいかも」というあいまいな理由で保険加入を検討しているなら、少し立ち止まってみましょう。
住宅・教育・老後といった人生の3大支出に匹敵する保険の支出は、安易に加入してしまうと後々困ったことになりかねません。
そこで今回はこれから生命保険を検討したい方へ向けて、「生命保険の基礎知識」や「生命保険を検討する際の大切なポイント」をご紹介していきます。
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※2022年7月時点の情報です
生命保険の基礎知識
そもそも「保険」とは、日常生活の中に潜むさまざまなリスクに遭遇したとき、お金の心配をしないですむようにあらかじめ備えておくもので、加入者が掛け金を出しあい、万一の時にその掛け金から一時金が支払われる助け合いの制度をいいます。
保険には損害保険、自動車保険、火災保険などたくさんの種類があります。
そのなかで人の生死や生活に関わる事柄についてお金を備えておくものが「生命保険」です。
生命保険の仕組み
実は生命保険の仕組みはとても単純で、主契約と特約の組み合わせで成り立っています。
- 主契約…生命保険のベースになる部分。主契約だけで契約できる。
例)終身保険、定期保険、がん保険、個人年金保険など - 特約…主契約に追加して契約する「オプション」のようなもの。特約のみで契約できない。
例)定期保険特約、医療特約、障害特約、リビングニーズ特約など
主契約には複数の特約をつけることができ、主契約が満期や解約などによって消滅すると特約も消滅します。
具体例
- 「定期保険特約付終身保険」
(主契約)終身保険 +(特約)定期保険
一生涯保障が続く終身保険に、定期保険特約をつけて(子どもが独立するまでなど)一定期間の死亡保障を手厚くしたもの。
- 「医療特約付養老保険」
(主契約)養老保険 +(特約)医療保険
保険期間に入院や手術をした場合の医療保障がついており、満期時には養老保険の満期保険金が受け取れるもの。
生命保険が複雑にみえるのは、このようにさまざまな主契約と特約を組み合わせているからです。
生命保険を検討するときは「主契約と特約で成り立っている」ことを念頭にシンプルに考えてみてくださいね。
生命保険の種類
生命保険では主に「死亡」「病気ケガ」「老後」「介護」の4つのリスクに備えられます。それぞれの具体的な保険の種類を見てみましょう。
- 死亡に備える保険…定期保険、終身保険、収入保障保険、養老保険など
- 病気やケガに備える保険…医療保険、就業不能保障保険、がん保険など
- 老後に備える保険…個人年金保険
- 介護に備える保険…介護保険
定期保険
一定の期間のみ保障され、その期間に死亡した場合に保険金が支払われる。掛け捨てのため、満期保険金はなし。(保険期間終了時に生存していた場合は何も支払われない)
終身保険
途中で解約しない限り一生涯保障が続く。解約払戻金があり貯蓄性もあるので老後資金としても活用できる。定期保険に比べると保険料は高くなる。
収入保障保険
あらかじめ決められた保険期間中に死亡した場合、死亡時から満期まで保険金を年金形式で受け取れる。
養老保険
一定の保険期間に死亡したときは死亡保険金が、満期時に生存していたときには満期保険金が受け取れる。死亡保険金と満期保険金は同額。
医療保険
病気やケガで入院したり所定の手術を受けたときに給付金を受け取れる。
就業不能保障保険
病気やケガで働けなくなったときに保険金・給付金を受け取れる。死亡時も同時に保障されるタイプのものもある。
がん保険
がんで入院や手術をしたときに給付金を受け取れる。がんの種類によっては給付対象外の場合もある。
個人年金保険
契約時に定めた一定の年齢から年金が受け取れる。
介護保険
介護が必要になったときに一時金や年金を受け取れる。
一口に生命保険といっても、その種類は多く用途によって細かく分かれています。
それぞれの希望にフィットしたものが選択できる一方、選ぶ手間がかかるという側面もあるのが生命保険なのです。
生命保険を選ぶ前にやっておきたい2つのこと
数ある中から自分にあった生命保険を選ぶ前に、やっておきたいことが2つあります。
この2つを実行すると、不慣れな人でも保険を決めるまでの道筋で迷子になるのを防いでくれますよ。
1.目的を明確にする
まずは自分が保険に入る目的を明確にしましょう。
さらにその目的を決めるときは「どんなとき」「いくら」「いつまで」の3つのポイントを意識しておくと、その後の保険選びがスムーズになります。
具体例
■Aさんの場合
- どんなとき? :A.万一死亡したとき
- いくら? :A.死亡後の家族の生活費
- いつまで? :A.子どもが成長するまで
→「定期保険」が目的に一致
■Bさんの場合
- どんなとき? :A.老後
- いくら? :A.生活費の不足額
- いつまで? :A.一生涯
→「個人年金保険」が目的に一致
このように考えると、自分に必要な保険が何なのか自ずとみえてきます。
もし目的にあった保険が何かわからないときは、各保険会社のホームページにある「自分にあった保険がわかるシミュレーション」を活用するのもよいでしょう。
2.自分の必要保障額を知る
次に知っておきたいのが、自分の「必要保障額」です。必要保障額は以下のような式で表されます。
「必要となるお金」−「入ってくるお金」=必要保障額 |
必要保障額は「万一の際にどのくらいお金が不足するか、そのためにどれくらい準備すればいいのか」を示したものです。
生命保険の中でも主に定期保険や終身保険などの「死亡に備える保険」を検討するときの保険金額の目安となります。
それぞれの項目に含まれる費用は以下の通りです。
- 「必要となるお金」の種類
遺族の生活費、子どもの養育費、子どもの結婚資金、住居費自分の葬儀費用、負債の清算費用、相続費用・相続税、予備費など
- 「入ってくるお金」の種類
公的保障、企業保障、自己資産、配偶者の就労収入など
公的保障とは、自営業者などが加入する「国民健康保険」や会社員や公務員などが加入する「被用者保険」、「厚生年金保険」や「国民年金」などです。
また企業保障とは「死亡退職金」や「弔慰金」といった企業独自の保障を指しています。
企業保障は義務ではありませんので、企業によってはない場合もあり、内容もそれぞれ異なります。ご自身の勤務先の制度を確認しておきましょう。
必要保障額の算出には手間と時間がかかります。
忙しくて時間が取れないという方は、各保険会社ホームページのシミュレーションを使ったり、身近なファイナンシャルプランナーに相談してみるのもいいですね。
下記参考例の必要保障額をイメージしてみよう
30歳男性のAさん(自営業、妻は専業主婦、子どもは1人)と、同じく30歳男性Bさん(会社員、妻は専業主婦、子どもは1人)がいます。 この場合、AさんとBさんの必要保障額はどちらが大きいでしょうか? |
…答えは「Aさん」です。
なぜなら一般的に自営業の方が公的保障の額が少なく、企業保障もないからです。その分入ってくるお金が減るので、必要保障額は自営業者のAさんの方が大きくなります。
このことからもわかる通り、必要保障額は人それぞれ異なり、年齢や職業、子どもの有無などによって大きく変わってくるのです。
自分にあった保険の見極めにも役立つ
必要保障額を事前に知っておくことは、保険金額の目安となるだけではなく、自分にあった保険の見極めにも役立ちます。
保険に詳しくない方にとって、来店型の保険ショップや訪問型の保険代理店は専門家の意見が聞けるため、とても助かる存在です。
しかし、必要保障額に公的保障が考慮されておらず保険料が高くなっているなど、場合によっては提案された内容が自分の求めるものと違っていることがあるかもしれません。
相談前に自分で必要保障額を算出しておけば、そのようなミスマッチに気がつくこともできるのです。
20代でも生命保険に入った方がいいの?
もうおわかりかと思いますが、結論からいうと20代でも生命保険に入った方がいい方はいます。
大切なことは年代よりも「生命保険に加入する必要があるかどうか」です。
例えば20代でも結婚していたり子どもがいたりすると必要保障額が多くなるため、しっかりと死亡保障で備えておく必要があります。
一方で独身の方はどうでしょう。
ご両親を援助しているといった場合を除けば、万一の死亡保障はそこまで必要ないかもしれません。しかし忘れてはいけないのが「自分の葬儀費用」です。
葬儀費用の一般的な相場は200万円程といわれています。大きな金額ですので、残されたご家族にとっては負担となるかもしれません。
保険での備えが必要と判断されるなら、死亡保障を検討されてもよいのではないでしょうか。
また独身の場合は、病気やケガにきちんと備えておく必要があります。
入院時の医療費や療養期間中の収入減少に備えた貯蓄はできていますか?心許ないときは、医療保険や就業不能保障保険の加入を検討してもいいかもしれませんね。
このように20代や30代というくくりで考えず、ご自身の貯蓄や家庭状況を加味した上で「今備えておくべき不安があるのか?」にポイントを絞って考えてみると、保険加入の必要性が浮かび上がってくるのではないでしょうか。
ライフイベントごとに保険の見直しを
保険は一度加入したら終わりではありません。定期的に見直すことも大切です。
一般的に、保険に加入したり見直したりするタイミングとしてよく挙げられるのは、就職・結婚・妊娠出産・住宅購入などのライフイベントがあるときです。
- 社会人になって親の扶養を外れたら自立するタイミングと考え、死亡保険や医療保険の加入を検討する。
- 結婚したら妊娠出産のリスクに備えて医療保険の保障を見直する。
など、人生のキーポイントごとに見直しをして、その時々のベストな状態を保っておくことが必要です。
また必要保障額は状況に応じて年々変わっていきます。保険を見直すタイミングで必要保障額も計算しなおすことが大切ですね。
保険選びは専門家の意見を聞くのが1番の近道
この記事では説明しきれないことがまだまだたくさんあります。
何よりも伝えたいことは「保険の見直しや保険を選ぶ場合には、専門家の意見を聞く事が大切だ」ということです。
ネットから無料相談を受け付けている専門家へまずは相談することが、あなたに最適なプランをみつける近道です。
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まとめ
生命保険に加入するかどうかは「今備えておきたい事は何か」を軸に考えることが大切です。
一見難しく思えますが、事前に「目的を明確にする」「自分の必要保障額を知っておく」の2つを行っておくことでスムーズな保険選びが可能となります。
人生と長い付き合いになる保険は、自分で納得のいくものを選びたいもの。
ぜひみなさんも自分にあった保険選びの一歩を踏み出してみてくださいね。
金井優子
FPサテライト株式会社所属ファイナンシャルプランナー
兵庫県出身、藤沢市在住。
新しい分野への挑戦が好きで、CA、フリーアナウンサーを経てFPに。
現在は年子男子の育児をしながら、FPとして活動している。
出産後の家計管理に奮闘した経験から、子育て世代に寄り添うFPを目指している。