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お金をかけるべきはどっち?シャンプー?それともトリートメント?

誤解が多い。シャンプーとトリートメントの役割

佐藤友美
佐藤友美

『女の運命は髪で変わる』の著者、さとゆみこと佐藤友美です。
みなさんは、シャンプーとトリートメントの役割を、ご存知でしょうか。

  • シャンプー:頭皮の汚れを落とすもの
  • トリートメント:髪の毛をケアするもの

多くの人が誤解していることですが、シャンプーは、「髪の毛」を洗うものではなく、おもに「頭皮」の汚れを洗い流すものです。

べったりとワックスなどがついている場合をのぞいて、シャンプーは、基本的には頭皮と根元部分を洗うためのものだと思ってください。

逆にトリートメントは、「髪の毛」をケアするもの。髪に必要な成分を補い、髪を保護する役割を持っています。

8割以上が知らない。シャンプーとトリートメントの正しい選び方

では、シャンプーとトリートメント、もし、どちらか片方にお金をかけるとしたら、どっちにお金をかけるべきでしょうか。

実は、この質問を一般の方にすると、8割以上の方が、トリートメントと答えます。けれども、髪のプロである美容師さんに質問すると、ほとんどの方がシャンプーと回答します。

これには理由があります。

POINT

高いトリートメントと安いトリートメントは、値段の差ほど、内容成分に大きな差がない場合が多いのですが、シャンプーは、高いものと安いものでは、成分に大きな差が出るからです。
頭皮の汚れをとるシャンプーは、頭皮に直接触れるものですので、石油由来の原料ではなく、肌に優しい成分を使ったものを選ぶのがいいでしょう。
逆に、トリートメントは頭皮にはつけません。もしお財布に余裕がなければ、安いトリートメントでも大丈夫です。

シャンプーの減りが早い方へ。「予洗い」が髪を洗うときのポイント

シャンプーの泡立ちがいまいちと思った場合、2倍の量を使ってしまったりしがちですが、それよりは、事前に予洗いをしたほうがいいです。

予洗いというのは、シャンプーをする前に、お湯だけで洗い流すこと。この予洗いだけで7割の汚れは取れると言われていますし、予洗いすると少量でもシャンプーが泡立ちやすくなります。シャンプーの減りが早い人は、意識してみてください。

シャンプーをするときのポイント

シャンプーをするときは、頭皮に指の腹をあてて、指を地肌から離さないままで、マッサージするくらいで十分です。毛穴の汚れをとって健康な髪が生えてきやすい土壌を作り、マッサージで血行をよくすればOKです。

爪を立ててゴシゴシ洗うのがダメなのはみなさんご存知だと思いますが、髪の毛をごしごしおがむように洗うのも(通称:おがみ洗い)、髪を傷めてしまうので、絶対にNGです。

また、シャンプーをするときに意識したいのは、耳の後ろをしっかりマッサージすること。頭皮と顔の肌は別々のものと考えがちですが、一枚皮でつながっています。頭皮のたるみは顔のたるみになるのです。

高価な美容液を肌にぬるのもいいのですが、シャンプーの時に毎日3分、耳後ろをしっかりマッサージする方が、ずっとリーズナブルだし、肌もリフトアップしますよ。

トリートメントをするときのポイント

トリートメントは頭皮につけず、髪の毛の中間から毛先にしっかりつけてから流してください。
トリートメントをつける前に、髪を軽くしぼって水分を切ってからつけたほうが、内部に浸透しやすくなりますよ。

この記事を書いた人
佐藤友美
ヘアライター

1976年、北海道知床半島生まれ。
日本初のヘアライター&エディター。

15年の間にファッション誌やヘアカタログで
「髪を変えて変身する企画」で撮影したスタイル数は4万人ぶん(約200万カット)を超える。
「美容師以上に 髪の見せ方を知っている」とプロも認める存在で、
セミナーや講演を聞いた美容師はのべ2万人を超え、これは全国の美容師の20人に1人の割合にあたる。
日本最大のヘアスタイルフォトコンテストの審査員をはじめ、美容業界での活動は多岐にわたる。
近年は女性向けのヘアスタイルアドバイス、その人にマッチする美容院の紹介なども手がけ、高い満足度を得ている。

最新著作『女の運命は髪で変わる』(サンマーク出版)は19刷、8万2000部のベストセラーに。