換気扇の掃除方法は？必要なもの・手順をわかりやすく解説！

換気扇は使用する頻度にもよりますが、汚れがたまりやすい箇所です。

汚れを放置すると換気するパワーが落ちたり、換気扇の故障につながったりする可能性があるので、適切な頻度で掃除しましょう。

今回は、換気扇の適切な掃除頻度や、汚れを放置するリスク、掃除方法について解説しています。

また、掃除のプロに依頼する場合のおすすめクリーニング業者も3社紹介しています。

この記事を読めば、換気扇をスムーズかつ安全に掃除できるだけでなく、プロに依頼したい場合のおすすめ業者を知ることが可能です。

換気扇を掃除する頻度は？汚れを放置する3つのリスク

換気扇は、リビングの床やトイレなどのように毎日掃除する箇所ではありません。

同じキッチンのなかでも、シンクなどのように手軽に掃除できるものではないため、つい後回しにしてしまいがちです。

換気扇を掃除する頻度は、一般的に3ヶ月ごと～半年ごとです。

家庭によっては、「年末の大掃除のときにしか掃除しない」というケースもあるでしょう。

しかし、換気扇の掃除を長期間しないでおくと、さまざまなリスクを生みます。

上記のリスクをさらに放っておくと、毎日生活するうえでの大きなデメリットにつながります。

詳しく解説していくので、換気扇の汚れを放置してしまっているという方はぜひチェックしてみましょう。

換気パワーが落ち、電気代が上がる

汚れが付着した換気扇では、調理時に発生する臭いや油、ほこりなどをうまく吸い取れません。

その結果、部屋に臭いや油が留まることになり、キッチン全体が油っぽくなってしまいます。

油やほこりを吸いきるためには、長時間換気扇を回しておかなくてはなりません。

換気扇を回している時間が長くなる分、電気代も上がっていきます。

MATE編集部

換気扇に汚れがたまると、このような悪循環が想定されるでしょう。

カビや雑菌の温床になる

換気扇に付着する油やほこりなどの汚れは、カビや雑菌の大好物です。

換気扇が汚れていると、その場所はカビや雑菌の温床となり、どんどん増殖してしまいます。

調理する場所でカビや雑菌が増殖していると、調理中に換気扇からカビや雑菌が降ってきている可能性も考えられます。

家族に食べさせる料理を清潔な場所で調理するためにも、換気扇はきれいにしておきましょう。

換気扇の故障につながる

換気扇が吸う油汚れには、水分や塩分も含まれています。

そのような汚れを放置することで、ファンや内部の部品が錆びるなどの劣化を引き起こします。

最終的には換気扇が故障してしまい、取り換えを余儀なくされるかもしれません。

換気扇の掃除に必要なものは？おすすめアイテムも紹介

換気扇を掃除するために、用意するものを紹介します。

洗剤にはアルカリ性のほかに、中性や酸性の洗剤も市販されていますが、換気扇の油汚れに適しているのは「アルカリ性」の洗剤です。

アルカリ性は洗浄力が強く、換気扇の頑固な油汚れもきれいに落とせます。

ただし、塗装が施されているファンにアルカリ性の洗剤を使用すると、汚れと一緒に塗装まで剥げてしまうかもしれません。

自宅の換気扇を確認し、塗装されている場合は中性洗剤を使用しましょう。

それぞれのアイテムの特徴などを紹介していきます。

リンレイ 換気扇レンジクリーナー

「リンレイ 換気扇レンジクリーナー」は、汚れた箇所に噴射すると即座に泡がふくれあがる、スプレー式です。

汚れを強力に分解する泡が包み込み、こすらなくても汚れが溶け出します。

【リンレイ 換気扇レンジクリーナーの概要】

アルカリ性の強力な洗浄力で、力を加えずにしつこい油汚れを落とせます。

使用する際は換気を十分に行い、皮膚や目、口に入らないように注意が必要です。

また、可燃性の製品なので、火の近くで使用したり、高温になる場所に保管したりしないようにしましょう。

花王 マジックリン ハンディスプレー

引用： 花王

「花王 マジックリン ハンディスプレー」は液体をスプレーするタイプの洗剤ですが、噴射したら泡で出てきます。

キッチンに置いておくと、気になったときにすぐ使用できるため、手軽で便利です。

【花王 マジックリン ハンディスプレーの概要】

詰め替え用も市販されており、足りなくなったら安価で補充できます。

また、ホームセンターなどには大容量の詰め替え用ボトルも市販されています。

換気扇だけでなく、キッチン周りのさまざまな場所をまとめて掃除することが可能です。

ウタマロクリーナー

「ウタマロクリーナー」は高い洗浄力をもっていながら、素手で使っても問題ない中性の洗剤です。

油汚れはもちろん、水垢や換気扇ファンの黄ばみも落とせます。

【ウタマロクリーナーの概要】

ウタマロシリーズはリキッドタイプや固形石けんタイプなどがあり、用途に合わせて選ぶことで家中の掃除に使えます。

中性なので、小さいお子さんがいる家庭でも安心して使用できるでしょう。

換気扇を掃除する前にやるべき3つのこと

やる気を出して「換気扇を掃除しよう！」と決めたら、まず以下の3つのことからはじめましょう。

それぞれについて詳しく解説していきます。

ブレーカーを切る

スイッチを切っていても、大元のブレーカーを切っておかなければ、掃除中に誤って換気扇が作動してしまう可能性があります。

換気扇が作動してしまうと、手を巻き込んで怪我をする危険性があるので、換気扇を掃除する際は必ずブレーカーを切りましょう。

安全な足場をつくる

換気扇は高い位置にあります。

掃除するためには、高い場所へ手を伸ばす必要があり、足元が不安定だと落ちて怪我をしてしまうかもしれません。

また、火元がIHの場合、IHの上に乗って作業すると、人によっては重さで天板が割れてしまう可能性があります。

MATE編集部

ガスコンロであっても、IHであっても、換気扇へ安全に手が届くよう確実な足場をつくりましょう。

コンロ周りを養生する

換気扇を掃除する際に、汚れを含んだ泡がポタポタと落ちてきます。

換気扇の下に位置しているコンロ周りを養生しておくことで、汚れを広げることなくスマートに掃除を行えます。

また、換気扇の部品を落としてしまう可能性もあるので、コンロやIHを傷つけないためにも新聞紙で覆っておきましょう。

【全8手順】換気扇の掃除方法・流れ

それでは、換気扇の掃除方法を解説していきます。

以下の流れで掃除を進めるとスムーズに行えます。

すべての行程を終えるまで、1時間～1時間30分程度です。

1：コンロに新聞紙を敷く

ブレーカーを落とし、足場を確保してから、コンロに新聞紙を敷きます。

最近は新聞を取っていない家庭も多いので、「新聞紙がない」という家庭もあるでしょう。

新聞紙がない場合はビニールシートでもOKです。

2：つけ置きの準備をする

洗剤の洗浄成分を十分発揮させるために、つけ置きをしましょう。

換気扇を分解する前につけ置きの準備をしておきます。

45Lのごみ袋をシンクに広げて水が流れないようにし、その中に40～60℃のお湯をため、洗剤を溶かしておきましょう。

なお、お湯を使ったほうが冷たい水で行うよりも洗浄力が上がります。

3：部品を取り外す

準備が完了したら、レンジフードカバーから取り外します。

換気扇を扱う前に、必ずゴム手袋を装着してください。

カバーの次にフィルターを外し、それからファンを取り外します。

ファンには2種類あり、それぞれ外し方が違うので注意しましょう。

シロッコファンの取り外し方

円筒型をしているファンがシロッコファンです。

フィルターを外し、中にある円盤の蝶ネジを回して外します。

蝶ネジを外したら、中心にあるバルブのような形の大きなネジを回します。

「ゆるむ」または「LOOSEN」と書かれている方向に回しましょう。

大きなネジを外すとシロッコファンが取れます。

大きなネジを外した瞬間に落ちてこないように、手で押さえながら慎重に取り外しましょう。

分解のために外したネジ類はなくさないよう気をつけてください。

プロペラファンの取り外し方

4つまたは5つの羽がついている、扇風機のような形をしたものがプロペラファンです。

フィルターを外し、プロペラの中心にあるキャップを回しましょう。

キャップが取れたら、続いてファンが取れます。

パネルを手前に引くと取れるので、パネル下についている油だまりも外しておきましょう。

4：取り外した部品をつけ置きする

準備しておいたシンク内に部品を入れて、つけ置きを開始します。

つけ置き時間は10～20分です。

しばらくつけておくと汚れが浮き上がってきます。

5：つけ置き中に外せない部分を掃除する

レンジフードの内側などの、取り外せない部分を掃除しましょう。

洗剤を吹きかけ、汚れが浮いてきたらキッチンペーパーで拭き取ります。

汚れがひどい部分は、スポンジなどでこすりましょう。

汚れが落ちたら、今度は乾拭きして水分を拭き取ります。

6：つけ置きしていた部品をこすり洗いする

この時点で、つけ置きしていた部品の汚れが浮いてきているはずです。

歯ブラシなどを使って、細かい部分もこすり洗いしましょう。

洗剤のパッケージには「こすらず取れる」と書いているものも多いですが、ファンの重なっている部分などは汚れが落ちにくいため、細かくこする必要があります。

7：部品を洗い流し、水気を拭き取る

水で流すと、流れ残った油が固まる可能性があるので、部品を洗い流す際もお湯を使います。

洗い流したあとに汚れの残りを見つけたら、再び洗剤をつけて洗いましょう。

きれいになった部品はしっかり水気を拭き取ります。

水気が残っている状態で取り付けると、換気扇の故障につながる危険性があります。

8：取り外した部品を元に戻す

部品のすべてが乾いたら、取り外した工程をさかのぼるように取り付けましょう。

プロへの依頼も検討しよう！換気扇のクリーニング業者おすすめ3選

自分で換気扇掃除をすると、なかなか汚れが落としきれずに残ってしまったり、部品の取り外しがうまくできなかったりとスムーズに行えない場合もあるでしょう。

そんなときは、掃除のプロへ依頼することもひとつの方法です。

ここでは、換気扇のクリーニングを行っている数ある業者のなかから6社を比較し、おすすめのプロクリーニング業者を紹介していきます。

【換気扇のクリーニング業者比較】

6社を比較したうえでおすすめするクリーニング業者は、以下の3社です。

それぞれの業者について詳しく解説していきます。

おそうじ革命

引用：おそうじ革命

固定料金制で、どれだけ汚れがひどくても追加料金は発生しない「おそうじ革命」は、料金を重視して選びたい人におすすめです。

【おそうじ革命の概要】

※表示はすべて税込

おそうじ本舗

引用：おそうじ本舗

丁寧な接客とハイクオリティな仕上がりが自慢の「おそうじ本舗」は、ハウスクリーニングだけでなく、オフィスクリーニングや家事代行サービスも行っている点が特徴です。

【おそうじ本舗の概要】

※表示はすべて税込

カジタク

引用：カジタク

花王と連携しており、高品質なクリーニング剤と技術が特徴の「カジタク」は、仕上がり満足度97%という高い評価を得ています。

【カジタクの概要】

※表示はすべて税込

換気扇のクリーニング業者を選ぶ際のポイント

はじめてクリーニング業者に依頼する人は、以下のポイントを踏まえて選びましょう。

それぞれのポイントについて、詳しく解説していきます。

信頼性の高い協会・組織に属している業者を選ぶ　

新しい知識や技術を身につけるための講習を行っている協会や、組織に属している業者は安心です。

クリーニング業者は、信頼性を重視して選びましょう。

損害賠償保険に加入している業者を選ぶ

万が一クリーニング中に部品や周辺のものが壊れてしまった場合は、損害賠償保険に加入している業者であれば迅速に対処できます。

保険に未加入の業者だと、最悪の場合、破損を隠されてしまう危険性があります。

クリーニング業者を選ぶ際は、必ず保険に加入している業者なのかどうかを確認しましょう。

換気扇の掃除に関するQ&A

年末に近づくと、換気扇を掃除しようと意気込んでいる方が増えてくるはずです。

換気扇の掃除について多くの人が知りたい情報を、Q&A方式でまとめました。

気になる質問があれば、ぜひチェックしてみましょう。

換気扇を掃除すべき頻度はどのくらい？

換気扇を掃除すべき頻度は、一般的に3ヶ月ごと～半年ごとです。

同居している家族の人数によっても、換気扇の汚れ具合は異なります。

自宅の換気扇の状態をチェックして、汚れをためすぎないように気をつけましょう。

換気扇の掃除頻度に関しては、【換気扇を掃除する頻度は？汚れを放置する3つのリスク】で詳しく解説しています。

換気扇の掃除に必要なものは？

換気扇を掃除する前に準備しておくべきものは、以下のとおりです。

洗剤は洗浄力の強いアルカリ性のものを選びましょう。

おすすめの洗剤は以下のとおりです。

換気扇の掃除に必要なものやアイテムに関しては、【換気扇の掃除に必要なものは？おすすめアイテムも紹介】詳しく解説しているので、チェックしてみましょう。

換気扇の掃除方法は？

換気扇を掃除する手順は、以下のとおりです。

一般的な程度の汚れであれば、約1時間～1時間30分できれいにできます。

換気扇掃除でおすすめのクリーニング業者は？

「セルフでの換気扇掃除は難しい」という人は、以下のクリーニング業者への依頼を検討してみましょう。

「とにかく安いところがいい」「自宅の状態にあったオプションがつけられるところがいい」など、どのクリーニング業者が最適なのかは人それぞれです。

事前の各クリーニング業者の情報を比較し、自分の求める条件に合うクリーニング業者を選びましょう。

まとめ

毎日料理する家庭であれば、換気扇は頻繁に稼働するため、汚れやすい箇所です。

しかし、なかなか頻繁に掃除しない箇所でもあります。

汚れを放置しておくと電気代が上がったり、換気がうまくできなくなったりとトラブルの原因につながります。

換気扇は、年末の大掃除時だけでなく、3ヶ月～半年のスパンで掃除することがおすすめです。

正しい掃除方法を知っていれば、要領よく掃除できます。

どうしても自分では難しいという人や、忙しくて掃除する時間がないという人は、プロのクリーニング業者に頼むのもひとつの方法です。

自分なりのやり方で、自宅の換気扇を清潔にし、気持ちよく料理ができるようにしましょう。